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日記 [イベント]

 23(土) は、近隣商店街のイベント、「商店街スゴロク」というのに参加した。これは、商店街の各店舗をスゴロクのマスに見立てて、サイコロの目に従って訪れ、それぞれの店が設定するミッションをこなしていく、というものである。商店街の外にある店も参加しているため範囲は広く、東西 700m、南北 350m を歩くことになる。なお、参加者の大半は子供たちである。
 当店はいつも、秋田弁クイズというのを実施している。今回は「やっけ」を取り上げ、「この中で一番『やっけ』本はどれか」と、ハードカバーの辞書と絵本、自分の手作り ZINE を並べた。「やっけ」が「柔らかい」であることを知っていれば迷う要素はないと思うが、結構、知らない人が多く、「標準語形も『や』で始まる」というヒントを与えると、英語の辞書を指して「ややこしい」、お化けが書かれた絵本で「ヤバい」というような解釈をしてくれる。「安い」と考えて ZINE を指し、結果的には正解、というケースもあった。「やっけ」が全くわからないと、「やっけ本」という表現が「形容詞+名詞」である、という見当もつかないから、全ページを読んで「やっけ」という単語が載っている本を見つけようとする、ということもあった。
「周りに秋田弁を話す人がいないから、秋田在住だけどわからない」という声は毎度、耳にする。残念ながらそういう時代である。
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 当たると景品がある。前はお菓子を渡していたが、食物アレルギーの問題があるのでやめた。今はもっぱらカードである。そういう場合にも重宝していた「AKITA あつめカード」が販売終了してしまったので、次回はどうしようかと頭を抱えている。

 売り上げに貢献するか、というと中々難しい。スゴロクの実施中は先を急ぐから、棚を眺めていこう、という人はほとんどいないし、終わった後での再訪もほとんどない。
 一番最初は、本の人気投票をした。投票してくれた人に番号札を渡し、スゴロクが終わったら抽選をして、当選者にその本をプレゼント、結果は店頭に貼り出す、というもの。これは再訪を促すつもりだったのだが、当たった人がその本を取りに来るだけで終わった。ですよねー。
 イベントの参加料は 500 円だが引き換えに 600 円分の金券がもらえる。スゴロク開催中はそれで買い物ができるのだが、うちでその額で買えるものっていうと外に出してある均一本くらいで、それは子どもが買うものではないし、金券を使って買い物したりゲームしたりすることがミッションになっている店もあり、うちで本を売りつけて使い切らせてしまうのも心苦しいので有料ミッションはやっていない。

 子どもの「楽しむ能力」はほんとにすごい。こっちが説明する前に、掲示してある問題を音読してルールを把握したかと思うと、友人同士であーでもないこーどもないとにぎやかである。あるいは、寄ってきて答えを耳打ちしようとする。これも、こっちがそう要請したのではなくて、その場で遊びを組み立てた結果。大人はそういう彼らの邪魔をしちゃいかんよね、とつくづく思うのである。

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