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お堀端の古本市 [イベント]

 4/13 と 14、初の二日間連続開催。
 どうなるかなー、と思ったが、天気もよく、桜のタイミングも合い、二日間とも史上最大の人出。ミルハスでやってた福田こうへいの動員数に迫る勢い(ぃゃ)。
 初日のみ、二日目のみ、という出店者もあったのだが、それを目当てにか、二日とも来場された人もいたようである。

 こちらはというと、そういう人出だから、(買ってもらえるかどうかは別として)常に店の前にお客さんがいる、という状態だったので店を空けることができず、隙を縫ってトイレに行くのがせいぜいで、ほかの店をほとんど覗けなかった。まぁ、おかげで、「来た時よりも帰る時の荷物の方が多い」ということは回避できたのだが。
 買ってもらえる、と言えば、前からポチポチ出していた「のんびり」。各号一冊ずつ積んでおいたところ「全部くれ」という方が複数あり、あっという間に在庫は一冊のみとなった。秋に田沢湖に持っていったときは全く売れなかったんだけどねぇ。
 二日目は勝平得之の画集を出してみたが、「おぉ」という反応はあったものの、やっぱり一万円が見える値段では無理だった。重いから専用の紙袋も用意したのだが。先週の「のほ本処」もそうだったが、買い物袋を用意すると売れない、という嫌なジンクスができそうだ。
 どこに持ってっても評判がもひとつな「外国語に翻訳された日本のコミックス」が何冊か売れたのはうれしかった。なんで売れないんだろう。面白いのに。“DRAGON BALL”の孫悟空が“GUTEN MORGEN”とか言ってるんだよ。

 実は、慣れない混雑で疲れたのか、二日目は途中で眠くなってしまい、まずい、と思ってラストの一時間はずっと立っていた。

 次回は 11 月の予定。

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雨とほくろ [本・雑誌あれこれ]

『雨とほくろ(芸術新聞社)』
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 こないだ秋田市文化創造館で近刊の一冊として持っていった。
 そしたら壮年の男性が「この人の絵って優しくていいよな」と言ったので驚いた。
 いやもちろん、秋田魁新報の元旦号に大きく載ったり、最近では納豆のパッケージイラストも描いていたりするから、壮年男性が知っていても不思議はないのだが、浸透しているなぁ、と思ったことであった。

 巻末の対談は吉澤嘉代子さんと。その名前は最近どっかで、と思ってたら、こないだまで放送していたドラマ「瓜を破る」のエンディング テーマを歌っていた人だった。自分の趣味がこういうところで交差するとなんだかうれしい。

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日記 [棚紹介]

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 秋田市文化創造館の「ひびきあう本棚」、当店の今月のテーマは「辞書」。
 ストレートな辞書はあんまりない。『エモい古語辞典』『創作者のためのドイツ語ネーミング辞典』というような一ひねりしたのが多い。読み物としても楽しいので是非、手に取ってみていただきたい。
 さて、この一角。
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「独英」「仏英」「伊英」で、その逆方向も一緒のコンサイス版である(西英はいきなり売れたらしい)。
 これは第二外国語学習者向け。
 おそらく大学生協かなんかで「独和辞典」とか買って挑んでいると思うのだが、「なんかピンとこない」という場合は、「独英」にチャレンジしてみていただきたい。
 ドイツ語と英語は兄弟である。フランス語と英語は従兄弟。「系図を遡れば遠い親戚らしい」くらいの関係である日本語の解説よりわかりやすいことがある。「独和」で隔靴掻痒の感を抱いているなら、試す価値はある。保証はできかねるが、「そういうことか!」「早く言ってよ!」となるかもしれない。まぁ、高校英語に苦戦した人にはお勧めできないわけだが。
 希英とかもあったんだが、去年の雨で泥をかぶったので捨ててしまった。もったいない…。

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のほ本処 [イベント]

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 今回はコミックスをドカンと並べてみた。
「のほ本処」は「表紙を見せる」というのを基本にしているが、今回は十巻本とか持っていく関係で、そうはしなかった。一巻だけでほかは背表紙ということになるのだが、その結果、置ける冊数が増えるので、段ボール箱がいつもより一つ多い。しかも重いので、実は腰の具合に一抹の不安がある。
『ないしょのおふたりさま。(沼ちよ子)』の二巻が出たばかり、ということもあってそれを中心に秋田関連本を一か所にまとめたら、120x80cm のテーブルの半分を占めたので驚いた。秋田と漫画の親和性の高さよ。
 営業成績はどうかというと、惨憺たる結果である。開店するなり、割と高めの本のお買い上げがあったので、おぉこれは、と思ったのだが、勢いが続かない。『違国日記』全巻8千円をポンっとお買い上げいただけるとは思っていなかったが(そうなったときのために珍しく袋は用意したのだが)、来客がそもそも少なかったので大いにがっくりである。
 さらに、終了後に〆てみたら、スリップに印刷してあった額が間違っていて、仕入れ値で売ってしまった、というのが見つかって、痛いのなんの。

 なお、これが最後のチャンスというコミックスもあった、ということを申し添える。「最後」というのは、(面白い作品だから俺が個人で買い取るけど)もう仕入れません、ということである。世間では売れていても、乃帆書房で買おうという人がいないのであれば、乃帆書房が仕入れる理由はないわけである。

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