のほ本処 [イベント]
秋田市文化創造館で開催する、リトルプレス・ZINE・同人誌メインの一人イベント、二回目。
前回は、初回ということであれもこれもと持ってったらテーブルのサイズに比して本が多すぎ、40 分ごとに入れ替え、と慌ただしい感じになってしまった。今回はテーマを文芸に設定して本の数自体は少し減らし、かつテーブル面積も倍になったのでいい感じに並べられた。
きれいなデザインの本が多い、という感想をもらったのだが、やはりみなさん、書いてる内容に加えてデザインにも気合が入っているので、表紙が見えるように配置して正解。
隣のキッチン付きブースで干し大根とか干し柿作ってて楽しそうだった。
次回は 12/24、同じく 10:00~12:00 だが、1/8 にも実施すべく利用予約を取った。
2022/12 の利用予約可能日 [営業時間とアクセス]
予約営業になります [営業時間とアクセス]
12 月の営業は、予約制とします。
予約可能日のカレンダーをご覧の上、ご来店予定時刻を、Twitter か Facebook のメッセージ、通販サイ卜のお問い合わせページからお知らせください。電話、店頭でのご予約も可能です。
予約可能な時間は 12:00~19:00 です。
予約がない場合、17:00 に閉店します。
12:00~17:00 の間であれば予約なしでもご利用は可能ですが、お迎えする準備が整っていない可能性がありますので、ぜひご予約をお願いいたします。
上記の運営方針は随時見直します。
なお、2023 年以降もこの体制となる可能性があります。
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通販サイ卜
予約可能日のカレンダーをご覧の上、ご来店予定時刻を、Twitter か Facebook のメッセージ、通販サイ卜のお問い合わせページからお知らせください。電話、店頭でのご予約も可能です。
予約可能な時間は 12:00~19:00 です。
予約がない場合、17:00 に閉店します。
12:00~17:00 の間であれば予約なしでもご利用は可能ですが、お迎えする準備が整っていない可能性がありますので、ぜひご予約をお願いいたします。
上記の運営方針は随時見直します。
なお、2023 年以降もこの体制となる可能性があります。
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文にあたる [本・雑誌あれこれ]
(牟田 都子/亜紀書房)
先日、読書実況で取り上げ、その後、実況録の公開は終了したが、もったいないので再構成して感想文の形にする。
読書実況録を時限公開にするのは、「実況」なので、その時々で思ったことを、全体を見ずに逐次書くことになるからである。フィクションにおける重要な伏線など、読み通した後に書くんだったら触れずにおくであろう内容まで書いてしまう危険がある。後で編集すればいいじゃん、って話もあるだろうが、それをしたら「実況」ではない、ということでこの形にしている。
もし(強引ながら)まとめるとすると、「プロとは」ってことになるのではないだろうか。
著者が「プロです」などと威張っているわけではないが、やはり色々なところににじみ出てくるし、読者が考える材料もたくさんある。
「校正家は物知り」というのは「翻訳家は辞書を引かない」と同じ勘違い。プロだからって必要な知識をすべて記憶しているわけではない。プロは、自明と思われることも確認するし調べまくる。プロらしさを挙げるとするなら、そのための手段、第一歩のとっかかりを、プロでない人よりは多く持っている、というところだろう。
あと、長い期間にわたってがっつりやっていることによってはぐくまれる「勘」。
15p にもわたる函数表の校正で、「ゆるやかなカーヴをえがいて上下する曲線を描」いていた数字の列があるところで「そこだけとぎれる」と感じられ、それで間違いを見つけた、というエピソードがあるのだが、これだよね。
校正に限らず、「疑う力」って必要なのではないか、と思う。「本当に?」っていう感覚。記憶に頼る、っていうのはその正反対だよね、きっと。
具体的な作業については何度か言及があるが、「目を瞑っては」の、物語の主人公が東京を走り回る話で、道路地図をコピーしてマーカーでその足取りを確認して、OK とゲラを戻したら、「ここは、土日は一方通行で通れない」と返された話は、申し訳ないが、笑ってしまった。
なにかのプロと、そうでない人に勧めたい。
山學ノオト3(二〇二一) [本・雑誌あれこれ]
(青木 真兵、青木 海青子/H.A.B.)
奈良県東吉野村の私設図書館「ルチャ・リブロ」を運営する二人の、2021 年の日記。
何度も言っているが、ちゃんと感じて、ちゃんと考えている人の話は良い。全部を理解できるとは言わないが、ずっと読んでいたい。
「書く」ことについての言及が多い。
「伝えたいことが二つ以上あるのに、それを一つだと思って書いていると伝わる文章が書けない」とか、「あ…」っていう感じ。「書く」前の段階から「書く」ことは始まっている。
一番、ささったのは、これ:
「人文知の拠点」を名乗っちゃうと、面白い人が来てくれて「人文知の拠点にしてくれる」ことを実感。
隣町珈琲という喫茶店が何度か出てくるのだが、いい名前だと思った。遠くはないがよく知っているところでもない。本屋も隣町的な存在である。
「隣町書店」――いいかも。
日記 [雑感]
前に、店のシーリングライ卜が、壁のスイッチをパチパチと素早く操作すると、点灯-常夜灯-消灯と切り替えられる、ということを知らず、ずっと常夜灯のままになってしまって往生した、という話をした。
こないだ、二つあるうちの一つが常夜灯、もう一つが消灯、という状態になってしまってまたまた往生した。パチパチの短い時間が、ちょうど判定のボーダーラインに近い間隔になってしまって、個体差によって判定結果が違ってしまったのだろう。当然だが、パチパチを繰り返しても食い違った状態から脱出できない。
リモコンが効かないことはもうわかっているので、消灯している方を一旦、天井から外して、常夜灯の方をパチパチで消灯状態にし、外した方を付け直す、とやった。むなしい作業だった。ついでに「ほや」の掃除でもすればよかったのだろうが、とてもそんな気になれなかった。
こないだ、二つあるうちの一つが常夜灯、もう一つが消灯、という状態になってしまってまたまた往生した。パチパチの短い時間が、ちょうど判定のボーダーラインに近い間隔になってしまって、個体差によって判定結果が違ってしまったのだろう。当然だが、パチパチを繰り返しても食い違った状態から脱出できない。
リモコンが効かないことはもうわかっているので、消灯している方を一旦、天井から外して、常夜灯の方をパチパチで消灯状態にし、外した方を付け直す、とやった。むなしい作業だった。ついでに「ほや」の掃除でもすればよかったのだろうが、とてもそんな気になれなかった。
AKITA BOOKBOAT [イベント]
午後になったあたりから降り始めるあいにくの天気だったが、たくさんの人がご来場。ありがたいことです。
営業成績はボチボチ。この天気で、親御さんが子供たちを連れだすことに躊躇したのか、お子様がちと少なめの印象で、絵本類がも一つ。前回の明徳館と似た感じ。
ほかの店を回ってみて思ったのだが、乃帆書房には「華」がない。
縦に挿して背表紙だけにしてもアピールしない、というのが経験則としてあるからできる限り表紙が見えるようにして置いておくのだが、そうすると陳列が平面になり、離れたところから見ると、うちだけ凹んで見える。
かと言って、棚を待ちこんだりすると設営と撤収が大変である。車での搬入が必須になり、会場と車の間を何往復もしなければならくなる。
お客さんが足を止める率は、縦に展開している店の方が高かったように思うので、なんか考えないとねぇ…。
テーブルの上の本は適宜入れ替えるんだが、後半、マンガをメインにしたら、素通り率が顕著に高くなってびっくりした。表紙の絵を見れば自分の好きなものかどうかわかってしまうからか。「そういやマンガを持ってくる人少ないな」と思ったので、マンガの比率を高めにしてみたのだが、そもそもこういうイベントでマンガは求められてないのか。まぁ、「お前が持ってくるラインナップに魅力がないんじゃ」という内なる声には耳をふさぐことにしてだな。
店舗の営業日について聞かれたのはちょっと胸が痛かった。開いてない店ですいません…。
古本市ではあるけども、古本関係だからいいよね、ってことで新刊の『増補新版 東北の古本屋(折付桂子/文学通信)』を持って行ったが、やはり関心を持つ人は多いようで、在庫僅少となった。ご希望の方はお早めに。
お母さんに抱えられた赤ん坊と目が合ったので手を振ってみたら、きょとんとした顔ではありつつ手を振り返してくれたのですっげうれしかった。
帰り、駐車場に車を取りに行くまでの間に、傘の骨がひん曲がってしまった。
終わってから数十分後ではあるけども、こんな中、よく来てくれたものだ、と改めて感謝。
営業成績はボチボチ。この天気で、親御さんが子供たちを連れだすことに躊躇したのか、お子様がちと少なめの印象で、絵本類がも一つ。前回の明徳館と似た感じ。
ほかの店を回ってみて思ったのだが、乃帆書房には「華」がない。
縦に挿して背表紙だけにしてもアピールしない、というのが経験則としてあるからできる限り表紙が見えるようにして置いておくのだが、そうすると陳列が平面になり、離れたところから見ると、うちだけ凹んで見える。
かと言って、棚を待ちこんだりすると設営と撤収が大変である。車での搬入が必須になり、会場と車の間を何往復もしなければならくなる。
お客さんが足を止める率は、縦に展開している店の方が高かったように思うので、なんか考えないとねぇ…。
テーブルの上の本は適宜入れ替えるんだが、後半、マンガをメインにしたら、素通り率が顕著に高くなってびっくりした。表紙の絵を見れば自分の好きなものかどうかわかってしまうからか。「そういやマンガを持ってくる人少ないな」と思ったので、マンガの比率を高めにしてみたのだが、そもそもこういうイベントでマンガは求められてないのか。まぁ、「お前が持ってくるラインナップに魅力がないんじゃ」という内なる声には耳をふさぐことにしてだな。
店舗の営業日について聞かれたのはちょっと胸が痛かった。開いてない店ですいません…。
古本市ではあるけども、古本関係だからいいよね、ってことで新刊の『増補新版 東北の古本屋(折付桂子/文学通信)』を持って行ったが、やはり関心を持つ人は多いようで、在庫僅少となった。ご希望の方はお早めに。
お母さんに抱えられた赤ん坊と目が合ったので手を振ってみたら、きょとんとした顔ではありつつ手を振り返してくれたのですっげうれしかった。
帰り、駐車場に車を取りに行くまでの間に、傘の骨がひん曲がってしまった。
終わってから数十分後ではあるけども、こんな中、よく来てくれたものだ、と改めて感謝。
ちょっと本屋に行ってくる。 [本・雑誌あれこれ]
(藤田 雅史/isseance)
帯にある通り「本にまつわる脱力エッセイ」。著者は小説家・脚本家。
軽妙というのとは違う、読んでて楽しい文章。もちろん、読みやすい。
風呂で本を読む、というのにはちょっと首肯しかねる(1年以上前の漫画雑誌を、捨てる前にもう一度、と風呂で読むことはある)が、浴槽に落としてしまった場合、どんなに急いで拾い上げても、拾い上げた手や腕から水が流れるのでどうしようもない、というのには、おそらく実体験で気の毒ではあるのだが、その描写の細かさに笑った。
本をプレゼントする、というエピソードがある。昔の恋人の話だったが、俺も若かりし頃、お付き合いをしてた女性に本をプレゼントした。絵本にしたのだが、それがまぁ、呆れれるのを承知で白状すると、エドワード・ゴーリーである。ゴーリーが好きな人ならいいけどさぁ、でもなぁ、って感じ。
一応、ブラックすぎないものを、かなり時間をかけて選んだつもりではあるが、あれは「ゴーリーをプレゼントする自分」に酔っていたのではなかろうか、と思う。
読書用の部屋に「音楽を聴くためのスピーカーを購入した」とあったのだが、この表現から想像するに、作者はスマホで音楽を聴く人なのだろう。
俺はきっとラジカセを買うと思う。外部入力端子があれば完璧。尤も、音楽を聴きながら読書、が辛い年齢になったようではあるのだが。
この遊び心が好き。どういう遊びかは店頭で。
この栞がこの頁に挟まっていない場合、その書店の商品管理に疑問を持ってもよい。まぁ、直前に触った他のお客さんが動かしたのかもしれないが。