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日記 [雑感]

 参院選が公示された。もう投票先を決めているので、選挙カーはうるさいだけなのだが、走っている選挙カーは名前の連呼しかできないことになっていると数年前に知って、許容度はちょっとだけ上がった。

 選挙期間中ずっと地元にいなくて期日前投票できない人が利用できる「不在者投票」という制度がある。前職で長期出張とぶつかってこの制度を利用したことがあるが、今イチ理解されてない感じがあるので、勝手ながら解説をする。
 要注意なのは、不在者投票のプロセスには郵送が一往復半含まれ、時間がかかる、ということである。具体的には:
1. 自分が選挙人名簿登録されている地元の選挙管理委員会に郵便で投票用紙を請求する
2. 投票用紙が郵送されてくる(秋田市の場合、簡易書留)
3. それを出先の選管(または期日前投票所)に持ってって投票する
4. 出先の選管から地元の選管に投票用紙が郵送される
 という手順。
 投票用紙は、投票日までに地元の選管に届かなくてはならないから、一週間前に思い立ったのではまず間に合わない。仕事で長期滞在している場合、2.の、書留の受け取りもハードルになりそうだ。
 早目のアクションが必要である。

 2.の時点で投票用紙は発行されてしまうので、他の方法では投票できなくなる。つまり、「急に地元に帰ることになったから、やっぱ投票所行くわ」ということはできないので注意が必要。
 実はこれで棄権を余儀なくされたことがある。急に会社へ呼び戻されて投票用紙と行き違いになり、しょうがないので地元で期日前投票に行ったら、あなたはここでは投票できません、と言われた。

 どの選挙もだが、投票率の低さには毎度あきれる。「みんなが僕に都合のいい候補者に投票してくれたらいいなぁ」と夢想するのは自由だが、んなことあるわけがない。
 投票の啓発活動も、「選挙で現状を変えよう」みたいなのが多くてどうかと思っている。変えたくない人だって、変わらないような投票行動をとるべきなのである。変わっちゃうかもしれないんだから。

 あるミュージシャンが、事前投票によるリクエス卜でライブの曲目を決めたことがある。ヒット曲ばっかりになるかと思いきや、蓋を開けてみると、そのミュージシャンの最大のヒット曲が圏外という結果で、ライブ会場が騒然となった。どうやらファンの多くが「あの曲はみんな投票するだろうから、自分は別の曲に」と考えたらしい。
 選挙はなんかの拍子にひっくり返る。真剣に臨むべし。
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