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2019/10 月の営業カレンダー [営業時間とアクセス]

 2019/10 月の営業カレンダーは以下の通りです。
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5:めいとく館一箱古本市に出店のためお休みです。
20:ごじょうめ朝市プラスに出店のため、15時からの営業となります。を申し込んでいますが、キャンセル待ちであるため未定です。(2019/10/19 修正)
27:ごじょうめ朝市プラスに出店のため、15時からの営業となります。

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「ルッチャ」入りました。 [本・雑誌あれこれ]

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 奈良にある人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」の機関誌。
 オフィシャルのストアでは「昔を昔と切捨てず、未来を未来と諦めず、ハッピーに暮らすためのヒントが満載!」と表現されているが、読んでみるとこれが非常に骨太である。
「骨太」と表現すると「しっかりしている」と連想されるかもしれないが、そうではない。図書館の説明では「始点自体が拠って立つところをも疑問視する」とある。第二號の巻頭「みんなの土着人類学」では「『答え、ここにあり』と喧伝する団体に所属したくありません」と述べている。「これはこうだ!」という姿勢とは無縁なのである。

「とりあえず、十年後の働き方について考える」という鼎談では面白い観点がいくつも提示される。
「稼ぐ」と「働く」は別なのではないか。
 AI で働き方が変わる、という言い方はよくされるが、かつて「第三身分」であった労働者が働いて金を稼いで税金を納める、という構造は変わらない。
 働くことで自己実現する、という点に囚われ過ぎではないか。

 哲学者をはじめ学者や著作の名前がポンポン出てくるのはさすがに「人文系」という感じがするが、それを知らないと読めない、ということはない。引用・例示に過ぎないので、スルーしてもかまわない。
 が、それを使って示される考え方・感じ方は刺激的である。

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「歩きながら考える」step9 [本・雑誌あれこれ]

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 記事中の表現を借りれば、「道中」のことを考えるリトルプレスの最新号が届いた。今号も読みごたえのある内容である。中から三編紹介したい。

「歩くこと、書くこと、思い出すこと(滝口悠生)」
 芥川賞作家による、散歩の記録を書くワークショップの話である。
 話は日記から始まる。日記は、その日に起きなかったことは書きにくい。事実の報告・記録を要求される。だが、「ひとの一日のほとんどは、その日起こらなかったことや、目の前にいない人のことを考えたり思い出している時間」というのは盲点だった。
 そして、ワークショップで書かれたものを読んでいると、「小説には決まった形や書き方などないはずなのに、これは小説には書けない、という部分がたくさんある」という。
 私個人は賞を追いかけないタイプだが、この作家に興味が出てきた。

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