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たやさない [本・雑誌あれこれ]

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 仕事なり事業なりを始めた後、つづけていく、というところに主眼を置いた「つづけつづけるためのマガジン」の第二号。

 最初の文章は、発行者が惚れ込んで原稿を依頼した「菓子屋のな」という和菓子屋さん。確かにすごい文章、すごい説得力。

 小鳥書房さんは、出版社であり書店であり。書店のことを「自分ごととして大事にしてくれる仲間が増えていった」とあるのだが、これが場が維持される要件なのだろうな、と思う。『松江日乗 古本屋差し入れ日記(ハーベスト出版)』にもそういう雰囲気がある。
 前に文学賞を開催していて、俺も応募したのだが、まったく書けなくて往生した。締め切り前日の昼過ぎにやっと降ってきたのだが、それから書いて推敲して、では内容も表現もどうしようもないレベルにしかならず、「(文字通り)話にならんな」と思いながら送信ボタンを押した。結果は言うまでもない。

 作曲家の高木日向子さん。「作曲家」と名乗ることに違和感がある、という真摯さがすごいと思った。

 アフリカドッグスの中須俊治さんは、“Go to Togo(烽火書房)”の著者。「就職活動をやめてアフリカを目指した」というと夢多き青年というイメージを抱きがちだが(学生たちの前で話をするとくいつきがいい、というのはその点だと思う)、この文章では新しい事業について金融面からの検討が加えられており、その冷静さに驚く(驚いているのは、俺が最初に抱いたイメージから脱却できてない、ということだが)。 
“Go to Togo”はこないだの「本処」でお買い上げいただいた。縦書きと横書きが混在する構造が面白い、とのことだった。

 締めは発行者、烽火書房の嶋田翔伍さん。
「たやさない」は「蜂火書房」発行だと思いこんでいたのだが、こちらは“hoka books”というレーベルだ、ということを知る。慌てて通販サイトの記載内容を修正した。奥付をちゃんと見てないことがばれる。

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