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ふたりのアフタースクール [本・雑誌あれこれ]

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「ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む」
(太田靖久、友田とん/双子のライオン堂)

 前向きな言葉が並んでいて、筋金入りのペシミストである俺にはちょっとまぶしい感じもした。
 と言って、猪突猛進というわけでもない。理詰めではないが、自分の考えや感性に従ってきちんと判断を重ねている。
 この本でも触れられているが、思いだけで突っ走りがちなタイプの人は読んでみるといいと思う。
 書籍発行者として ISBN を取得するとき、10 点分と 200 点分がある、などの実務的な情報も役に立つだろう。

 この本は時期を変えて何度か行われたイベントの採録で、2回目以降の冒頭では前回のまとめのようなパートがある。そこにエッセンスがまとまっており、重要な部分が何度も繰り返されることになる。書籍として狙ったわけではないかもしれないが、ある意味、親切な構造である。

 太田氏が、コロナ禍の時に ZINE の発行を躊躇したら、仲間の書き手に「日和ってるのか」と言われた件が印象に残る。やっぱり、何かを書こうと考える人は、そういう意志の強さを持っているのだ。

 書店営業に行ってお互いの本を見かけるたびに意識してるのだが、根本要(STARDUST REVUE)の「スタレビは全国を丁寧に回っているが、ここには来てないだろう、という町にも、必ずさだまさしは来ている」という得意ネタを思い出した。

 友田氏が全国の書店に営業をかけた話で、「北は秋田から、南は~」という表現が何度か出てくる。秋田というのはうちのことだと思うのだが、ほかの本でもこういうケースはあって、なぜほかのお店は入れないんだ、うちごときが境界線ってどうなんだ、といつも思う。
 そういや先日、ある雑誌の巻末にある「バックナンバーが買えるお店」の一覧からこぼれたのだが、そんな店が何を偉そうに、って話ですね。すいません。

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