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水と茶 [本・雑誌あれこれ]

mizutocha.jpg
(斉藤 志歩/左右社)
 帯で「とにかく、作者が楽しそう」とあるが、まさにその通り。
 絵がすうっと浮かんで、くすっとなったり、ふふっとなったりする句が詰まっている。
 細かいことを俺が語ってもしょうがないので、お気に入りの句をいくつか。

再会や着ぶくれの背を打てば音
けふは肉あすは魚に年忘
正月を寝てなだらかに背の起伏
ほほゑめりかるたのうたのわからねば
桂馬失せ炬燵の下に見つからず
遠足や眠る先生はじめて見る
ベランダより戻る電話を切りし顔
大かぼちゃ刃を抜かうにも切ろうにも

 俳句って難しいものではないようですよ。


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