水と茶 [本・雑誌あれこれ]
(斉藤 志歩/左右社)
帯で「とにかく、作者が楽しそう」とあるが、まさにその通り。
絵がすうっと浮かんで、くすっとなったり、ふふっとなったりする句が詰まっている。
細かいことを俺が語ってもしょうがないので、お気に入りの句をいくつか。
再会や着ぶくれの背を打てば音
けふは肉あすは魚に年忘
正月を寝てなだらかに背の起伏
ほほゑめりかるたのうたのわからねば
桂馬失せ炬燵の下に見つからず
遠足や眠る先生はじめて見る
ベランダより戻る電話を切りし顔
大かぼちゃ刃を抜かうにも切ろうにも
俳句って難しいものではないようですよ。
2022-12-07 20:59
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0