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言葉だけの地図 [本・雑誌あれこれ]

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(宮崎智之×山本ぽてと/双子のライオン堂)

 最寄駅から様々な書店への過程を地図を使わずに言葉だけで表現する。
 書き手は二人だが、編集者からは駅の異なる出口を使うように指定される。
 ある程度の距離があればいいが、中には改札から見える書店もある。
 印刷した地図には駅の出口が書かれていなかったりして、書き手がどちらも苦労しているのが可笑しい。
 そして、基本的には店に着いたらおしまいで、店主とのやり取りなどはほとんど書かれていない。一貫している。

 それでもいろいろな事柄が書き込まれている。その場所にいた人の描写、街並み、その土地に関する記憶、連想からの連想。
 我々もきっと歩きながらそんなことをあれこれ考えているはずなのだが、それを書き残せるかどうかは大きな違いだ。

 町として一番興味が沸いたのは谷保だが、読みながら、著者と同じく、保谷と混同していたことに気づいた。

 行ったことがある本屋は2軒。すでに4年くらい経っているから、かなり変わっているはず。というか、これを読んですでに「あー変わってるわ」となっている。
 行けるうちに行きたい。今年はすでに無理なので、来年か再来年か、ということになろうが、その時にどれくらい変わっているだろう。
 それまでに、双子のライオン堂の扉はどうやって開けるのかを調べておこうと思う。


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