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日記 [本・雑誌あれこれ]

 とある高校の前にある「ひまわり書房」という古本屋が主な舞台。そこの女性店主「ひまわりさん」と、彼女を慕う女子高校生・風祭まつりがメイン。それぞれの家族や友人たちが織り成す優しい雰囲気の物語。
『ひまわりさん(菅野マナミ/KADOKAWA メディアファクトリー)』の完結巻が出た。
himawarisan.blog.JPG
 開業前、あれこれ仕入れてた頃に出会った。本や本屋の本を柱の一つにしようと思っていたのでぴったりだった。絵柄や世界観、ストーリーも好みである。

 どの人物も不器用。
 というか、楽に生きてる人なんかいない、というのが前提なのかもしれない。それを強調してはいないけども。

 特徴的なのは、ほとんどの人が、初登場時の印象がよくない、ということ。
 主人公は個人営業の店主なのに愛想がない。
 書棚の上のほうにある本を取ろうとしてこともあろうに本を踏み台にする人、売りに来た本の入った段ボール箱を蹴る人、ひまわりさんに徹底的に嫌われてる(っぽい)人。
 それはひょっとしたら、「誰も楽に生きてない」ということの表れなのかもしれない。

 それぞれの辛さを、読んでるほうが辛くならない程度に描きながら、くすっと笑わせてくれたり、肩の力を抜いてくれたり、素敵な物語。

『ひまわりさん』が好きだぁっ!!

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