忘れない [棚紹介]
2018/3 は、震災を特集しました。
東日本大震災を中心に、日本海中部沖地震、阪神淡路大震災、熊本地震、長野県北部地震などもカバーしています。
以下に、本の一覧を挙げます。書名の五十音順です。関心のある本が見つかりましたら、お問い合わせください。ただし、これは 2018/3/31 17:00 現在の在庫です。
データは、「(書名)/(著者)/(出版社)」の形になっています。著者や出版社は空欄の場合もあります。
東日本大震災を中心に、日本海中部沖地震、阪神淡路大震災、熊本地震、長野県北部地震などもカバーしています。
以下に、本の一覧を挙げます。書名の五十音順です。関心のある本が見つかりましたら、お問い合わせください。ただし、これは 2018/3/31 17:00 現在の在庫です。
データは、「(書名)/(著者)/(出版社)」の形になっています。著者や出版社は空欄の場合もあります。
『次の本へ』ふたたび [本・雑誌あれこれ]
『続・次の本へ(苦楽堂)』に私の文章を掲載していただいています。
これは、「ある本を読んで、その影響で、次にこの本を読んだ」というつながりを語るものです。「何を読んだらいいかわからない」という人に向けて、「こういう出会いもあるんだよ」という紹介をする、というのがこの本の趣旨です。
依頼をいただいたときに何本か書いて、そこからセレクトしたのですが、掲載に至らなかったものをここで紹介してみようと思います。
新幹線に乗つて秋田から宮崎へ行つてみようと思ふ
秋田から宮崎に期限付き転勤中である(注:2015年当時)。
ある時、秋田から宮崎まで鉄道で行けるんじゃないか、と思い、調べてみたら、秋田を朝八時に出る「こまち」に乗り、「のぞみ」「さくら」と新幹線を乗り継いで鹿児島まで行き、在来線特急「きりしま」に乗り換えると、午後十一時には宮崎のアパートにたどり着ける、ということがわかった。で、時機をうかがって実行した。
岡山で百閒川を渡っているとき、「あ、俺は今『阿房列車』を運行しているのだ」と気づいた。
「阿房列車」というのは、内田百閒の命名によるもので、列車に乗るのが目的の旅行のことである。初出は「特別阿房列車」という作品で、「なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」と書かれているのだが、「用事がない」というのが肝要であり、行った先で見聞などを広めたりしたら負け、という精神の元で運行される。飛行機なら四時間で済むところを十五時間かけて行こうなんて思いつきは「阿房」的と言ってよい。
2008 年頃に、小学館の「サライ」という雑誌が内田百閒を紹介していた。それで興味を持って『ちくま日本文学 内田百閒(ちくま文庫)』を読んでみたのだが、最後に収録されている「特別阿房列車」が大変に面白く、続いて『第一阿房列車』『第二』『第三』と次々に読んだ。
気に入ってみると、他の人が何と言っているかを知りたくなる。ネットであれこれ読んでいたら、一條裕子によってマンガ化されていることがわかり、これも急いで入手した。内田百閒の言い分はどうあれ旅行記で、風景や列車などの描写があるから、これが絵になるとさらに楽しい。
ところで、内田百閒にしろ、一條裕子にしろ、それまで全く知らなかったわけではない。
内田百閒については、わかつきめぐみの『グレイテストな私達』というコミックスのあとがきで「ノラや」について読んだのが最初。百閒を描いた『まあだだよ』という映画も見たが、本来、守備範囲外である文学系作品を見る気になったのは、それが記憶にあったからかもしれない。
一條裕子については、とあるブログで紹介していたのを見て興味を持ち、『必ずお読み下さい。』を読んでいる。
どちらもそれっきりだったのだが、それが『阿房列車』で突然、つながったことに驚いた。
さて、「阿房新幹線」運行中は、ずっと DVD を見たり本を読んだりしていて、窓の外の百閒川に気づいたのは偶然である。旅行らしいことと言えば駅弁を二度、駅そばを一度、食べたことくらいで、本当に乗ってるだけ。「阿房列車」ここに極まれり。
これは、「ある本を読んで、その影響で、次にこの本を読んだ」というつながりを語るものです。「何を読んだらいいかわからない」という人に向けて、「こういう出会いもあるんだよ」という紹介をする、というのがこの本の趣旨です。
依頼をいただいたときに何本か書いて、そこからセレクトしたのですが、掲載に至らなかったものをここで紹介してみようと思います。
新幹線に乗つて秋田から宮崎へ行つてみようと思ふ
『グレイテストな私達(わかつきめぐみ)』から『阿房列車(一條裕子)』へ
秋田から宮崎に期限付き転勤中である(注:2015年当時)。
ある時、秋田から宮崎まで鉄道で行けるんじゃないか、と思い、調べてみたら、秋田を朝八時に出る「こまち」に乗り、「のぞみ」「さくら」と新幹線を乗り継いで鹿児島まで行き、在来線特急「きりしま」に乗り換えると、午後十一時には宮崎のアパートにたどり着ける、ということがわかった。で、時機をうかがって実行した。
岡山で百閒川を渡っているとき、「あ、俺は今『阿房列車』を運行しているのだ」と気づいた。
「阿房列車」というのは、内田百閒の命名によるもので、列車に乗るのが目的の旅行のことである。初出は「特別阿房列車」という作品で、「なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」と書かれているのだが、「用事がない」というのが肝要であり、行った先で見聞などを広めたりしたら負け、という精神の元で運行される。飛行機なら四時間で済むところを十五時間かけて行こうなんて思いつきは「阿房」的と言ってよい。
2008 年頃に、小学館の「サライ」という雑誌が内田百閒を紹介していた。それで興味を持って『ちくま日本文学 内田百閒(ちくま文庫)』を読んでみたのだが、最後に収録されている「特別阿房列車」が大変に面白く、続いて『第一阿房列車』『第二』『第三』と次々に読んだ。
気に入ってみると、他の人が何と言っているかを知りたくなる。ネットであれこれ読んでいたら、一條裕子によってマンガ化されていることがわかり、これも急いで入手した。内田百閒の言い分はどうあれ旅行記で、風景や列車などの描写があるから、これが絵になるとさらに楽しい。
ところで、内田百閒にしろ、一條裕子にしろ、それまで全く知らなかったわけではない。
内田百閒については、わかつきめぐみの『グレイテストな私達』というコミックスのあとがきで「ノラや」について読んだのが最初。百閒を描いた『まあだだよ』という映画も見たが、本来、守備範囲外である文学系作品を見る気になったのは、それが記憶にあったからかもしれない。
一條裕子については、とあるブログで紹介していたのを見て興味を持ち、『必ずお読み下さい。』を読んでいる。
どちらもそれっきりだったのだが、それが『阿房列車』で突然、つながったことに驚いた。
さて、「阿房新幹線」運行中は、ずっと DVD を見たり本を読んだりしていて、窓の外の百閒川に気づいたのは偶然である。旅行らしいことと言えば駅弁を二度、駅そばを一度、食べたことくらいで、本当に乗ってるだけ。「阿房列車」ここに極まれり。
食え! 飲め! 読め! [棚紹介]
2018/2 は、飲食の特集でした。
「こんなにあるんだ」という感想をいただきましたが、私もそう思います。もちろん、これがすべてではなく、「あれもあった」「あれもいれたかった」の連続ですが、期間が決まっていますので、やむをえません。また別の機会に展開できればと思います。
以下に、本の一覧を挙げます。書名の五十音順です。関心のある本が見つかりましたら、お問い合わせください。ただし、これは 2018/3/1 17:00 現在の在庫です。
データは、「(書名)/(著者)/(出版社)」の形になっています。著者や出版社は空欄の場合もあります。
「こんなにあるんだ」という感想をいただきましたが、私もそう思います。もちろん、これがすべてではなく、「あれもあった」「あれもいれたかった」の連続ですが、期間が決まっていますので、やむをえません。また別の機会に展開できればと思います。
以下に、本の一覧を挙げます。書名の五十音順です。関心のある本が見つかりましたら、お問い合わせください。ただし、これは 2018/3/1 17:00 現在の在庫です。
データは、「(書名)/(著者)/(出版社)」の形になっています。著者や出版社は空欄の場合もあります。